瑞穂区東部・西部いきいき支援センターのできごとや紹介をしたいと思います。


by mizuhoikiiki

認知症質問コーナー~質問④「ひとり歩きの心理状態とは」~

質問④:認知症になると、どういう心理状態で「はいかい」、夜に出て行こうとするのですか?

回答④:認知症の方が「はいかい」(ひとり歩き)をされる理由は人によって様々ですが、目的もなく始まるというよりは、何らかの目的をもって歩き始めることが多いと言われています。
 その時の心理状態(感情)としては『〇〇へ行かなくちゃ』という、目的を果たそうとする気持ちが強くあると思います。しかし、立ち上がっていざ歩き始めてみると、歩き始めた目的を忘れてしまったり、道を間違えてしまったり、様々な不安が生じ始め『何でこんなことになってしまったんだろう。』『どうしたらいいんだろう。』と言ったような、迷いや焦りなど混乱が心を乱します。
 認知症の進行の度合いにもよりますが、最初は自信をもって前向きに歩きだし、次第に不安や戸惑いが生じて自信を無くして立ちすくむというのが、認知症の方の「ひとり歩き」の特徴だと思います(自信が大きかったり、自分で解決しようという気持ちが強い方ほど遠くまで行かれている印象があります)。
 夜に出ていくことについては、昼間よりも夜の方が心理的負担感が軽いため、夜に出かけられることが多いのだと思います。認知症の方は少人数が望ましいといわれるように、外部からの刺激に対して適応力が低くなっています。私たちには普通の昼間の暮らしも、認知症の方にとっては様々な刺激(様々なものの行き交いや大きな音など)が脅威に感じられることがあります。夜の暗さよりも昼間の騒がしさの方が苦手な方も少なくありません。また、夜は静かで情報量も少ないため自分のことに集中しやすいことも夜に動かれる理由の一つかもしれません。

【回答協力者:瑞穂ケアセンターあお空(名古屋市認知症介護指導者)皆本昌尚 氏】
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by mizuhoikiiki | 2012-09-06 17:00 | ひとり歩き | Comments(0)